うちシネマ~「東京ゴッドファーザー」by 今敏

というわけで、なぜだか「東京ゴッドファーザー」を見る。
監督は、「千年女優」や「パプリカ」で有名な今敏。どちらの映画もタイトルは知っているが見たことはない。
物語は、ホームレスのおやじとおかま、家出して彼らと一緒にダンボール生活を送る少女の3人が、暮れもおしつまった街のゴミ捨て場で拾った赤ん坊の親探しに奔走するプチプチロードムービー。赤ん坊をすてた親をさがすべく3人は、雪降る師走の東京の街を駆け巡る。
赤ん坊の親探しの旅は、3人の自分探しの旅でもある。首都圏での小さな旅を続けるうちに3人の過去が徐々に明らかになり、様々な人々と出会い、パズルのように人間関係が出来上がっていく。心の奥に閉じ込めようとしても浮き上がってくるモノクロの思い出が最後にはぱっと色づく。
ストーリーは気持ちがいいくらいにご都合主義ではあるが、たまにはこういう映画もいいのである。それにしても、電車や車に頼らないとなると、東京は名実ともに大都会である。たとえば、二子多摩川から柴又帝釈天まで徒歩でいくとすると、ほとんど一日かかるくらいの距離なのである(36キロ)。
と、実写で撮るならぜひとも内田けんじ監督に撮ってほしいな、と思うのであった。
<追>
大学で留学生に日本関連の授業の一環で日本の映画鑑賞の時間を設けているキアヌンが借りてきたもの。留学生たちのリクエストによる上映だそうだが、日本映画通ぶりには驚かされる。次回は、ドイツ人留学生リクエストによる宮崎駿監督の「となりの山田くん」だそうだ。しぶいとこくるよねえ(笑)。と、こちら(「東京ゴッドファーザー」も)は授業ではなくボランティア上映会だそうだ。
<猫もね>
catzElysium ~ 三毛のおばばさまのお散歩 2

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