怖いCM~動脈硬化は自分では気付けないっ

というわけで、このCM怖くて気持ち悪いわ、と思っていたら。。。
やはり、他にも大勢の人がそう思っているらしい。のは、塩野義製薬とアストラゼネカ製薬の動脈硬化予防を呼びかける例のCMである。
朝の通勤電車。腰掛けている中年ビジネスマンの前にちょっときれいな女性が立っている。「きれいな人だな。」なんて思って心臓がドキッとする。と、反対側に立っている人の背広の背に張られたイラスト書きされた血管の断面図のような円の中にどんどん血液がしみ出してくる、と間もなく、胸を押さえて苦しそうに倒れ込む。それを見ていた男性にも、それ以外のビジネスマン諸氏の背中に張られた血管の中にもあれよあれよという間に血液がしみ出してきて。。。。

このCM、音がない状態で見ると何が怖いのか?と思うのだが、BGMとしてかかる曲が怖いのである。CMを怖がっている人のほとんどが、この曲によってより一層恐怖感を募らせてしまうようだ。もちろん、わたしも。アフリカの民族音楽のような奇妙な節回しで歌われる不思議なメロディ。
たとえば、朝もやに煙る亜熱帯の神秘的な森をバックに、はたまた、砂漠の民が星が散らばる夜空を眺めている、という風景でこのメロディが流れていても違和感はない。「世界残酷物語」(1962年公開)という未開の地の野蛮な風習や現代社会の中にのこる土俗的な意味合いをもったイベントなどを紹介したドキュメンタリー映画があったが、そのBGMとして使われた「モア」という曲のメロディが非常に美しく、強烈な映像と美しい旋律というミスマッチ故のインパクト、という組み合わせをなぜか思い出してしまった。(といっても映画は未見(笑)。。。そして、この映画で扱われるイベントはいわゆる「やらせ」的な部分がかなりあるそうで、そういう意味では正しく「映画」なのでありました。)
恐怖すら覚える人間の原始的な行動と緻密な頭脳から作り出される現代的な美しいメロディ、人間の不可思議な多面性をより際立たせるためなのかどうかわからないが、こちらのCM曲は、近代的な生活様式vs土俗的なにおい漂うミュージックという対比で、平穏な日常に潜む病魔に気付かない恐怖感をあおるにはかなり効果的である。

というわけで、牧歌的なのか呪術的かつ破滅的なのか、どうにでも聞こえる不思議なメロディをこの画面に当てはめた人のセンスは、すごい。。。そして、強烈なインパクトを放っているというところでも、CMとして大成功ではある。。。。
が、
見ていて気持ちがいいCMではないので、個人的には「NG」である。それにしても、最近の製薬会社のCMはビジネスチャンスばりばり、と意識させられる内容が多くて、ちょっと閉口。もちろん、薬の恩恵に度々与っている身としては、製薬会社には感謝もしているけれどもね。。。。。
ちなみにこのCMは啓蒙CMで、10月16日までTV放送される。って、ええっ、あとひと月以上もこのCM流れるのかっ。。。。。
<追>
抗生物質が効かないNDM-1という酵素を作りだす菌が、日本で初めて検出されたというニュースを見ました。抗生物質をやたら打っていると、その中でこの酵素をもつ菌がつくられる機会が増える可能性が高まることにもなるらしく、いたしかゆし、ですね。人類は古来からウィルスと戦い続けているそうですが、次から次へと新しい菌が生まれてきますね。菌も生き物ですからね、菌も生き残りたいですもんね。。。。。数ヶ月後に、NDM-1を消滅させる「なにか」が発表されだりするんでしょうかねえ。。。。ビジネスチャンスってことはないですよねぇ。製薬ものミステリィの読み過ぎ(笑)???
<猫もね>

"怖いCM~動脈硬化は自分では気付けないっ" へのコメントを書く