テーマ:映画

読んでから見るか、見てから読むか~『64 by 横山秀夫』

というわけで、映画「64(ロクヨン)前編」を見てまいりました。 原作ものがある場合、よく言われるように「読んでから見るか、見てから読むか」と言われますが、今回は、NHKの連続ドラマを見たのが最初、次に原作を読んで、最後に映画、という流れになりました。(あるいは、「見たけど読まない、読んだけで見ない」バージョ…

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思いこみ、または刷りこみ

絶賛映画公開中(たぶん?)の「ピース・オブ・ケイク」ですが、原作はジョージ朝倉さん。 原作は読んでないし、この映画公開で初めて「ジョージ朝倉」さんの名前もしったわけですが、「男性なのに女性の恋愛心理を描く漫画家さんがいるんだなあ」なんて思ってたら女性でした。画像検索を見たら、どう見てもこの画は女性の画だよな、な…

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彩りある雲の世界~『風立ちぬ』

というわけで、地上波初登場でなおかつ長編引退作品と銘打った宮崎駿監督の「風立ちぬ」を見ました。 堀越二郎の吹き替えをやった庵野秀明の棒読みに視聴者呆然、という記事がありましたが、初めの頃はたしかに違和感はあったものの、物語が進むにつれて全く気にならなりました。後半の菜穂子との甘いやり取りの声音などは、感情の盛り上がりが…

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『思い出のマーニー』~原作と映画と展覧会と

というわけで、珍しく連動して映画→原作→展覧会、と観て読んで体感してきました。 映画については一般的な言い方をすれば、ジブリ映画にしてはおとなしくて地味めな作品ということになるようです。確かに大作ではありませんが、真綿の上に置かれた一粒の真珠のようにほのかにあたりを照らすような輝きに満ちた物語です。 マーニー…

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ダークナイトライジング by クリストファー・ノーラン

というわけで、「ダークナイトライジング」を見に行った。 「バットマンビギンズ」「ダークナイト」に続く完結編。前評判通り迫力ある映像と息詰まる緊張感の連続で165分(2時間45分)の長尺を感じさせない。が、結論から先に言ってしまうと「ダークナイト」を超えてはいない。個人的には「ダークナイト」の方が断然好きだ。 …

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おじさまと乙女の正しいあり方~ルパン三世 カリオストロの城

というわけで、録画していた「ルパン三世 カリオストロの城」を見た。 久しぶりに見たが、やはり何度見てもいい。ストーリーのおもしろさ、絵の美しさ、そしてキャラクターの描き方、どれをとっても実写の映画に相当する内容だ。以前見たのがいつなのか思い出せないが、今回見た限りでは、色合いなどが以前見たときよりも良くなってい…

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2日前の空

というわけで、二日前の3月25日の空。 この日は夕方6時前あたりに、空の半分が不思議な茜色に染まったのであった。 <追> この日は、「シャーロック・ホームズ シャドウ・ゲーム」を見に行きました。第1作目以上のおもしろさ、期待以上に楽しめました。緩急つけた映像は変わらずかっこ良く、ロバート…

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3Dで観る~ヒューゴの不思議な発明

というわけで、『ヒューゴの不思議な発明』を見に行った。 物語の核となる人物・ジョルジュ・メリエス(1861-1938)は、パリで靴工場を営む裕福な家に生まれ、劇中で語られるように有名なマジシャンになり、その後、映画創世期にあって初の職業監督となった。映画史では欠くべからざる人物である。(といっても、映画を見ている最中は名前…

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おたがいを照らす光~『おいしいパン』by 三島由紀子

というわけで、『おいしいパン』をみてきた。 東京から北海道の月浦にやってきた水島夫妻(原田知世/大泉洋)。夫妻は洞爺湖畔にオーベルジュ、カフェ・マーニを営んでそろそろ1年。夏、秋、冬のそれぞれの季節にカフェ・マーニを訪れた人々とのふれあいと絆を描いた物語。 夏、東京での生活…

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甦るラピュタ~天空の城、ラピュタ

というわけで、「天空の城ラピュタ」を見た。 公開当時のフィルムの風合いを活かして美しく甦ったラピュタ。あまりの色の美しさに酔いしれる、酔いしれる。コバルトブルー、聖母マリアのブルー、海の、空の、様々なグラデーションに富んだ美しすぎるブルー。発色のいい赤、オレンジとピンクの中間のようなくすんだピン…

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昭和枯れ/すすきのはハードボイルドの香り~『探偵はBARにいる』

というわけで、『探偵はBARにいる』をやっとみてきた。 日本でも有数の北の歓楽街・札幌のすすきのにあるBAR「Keler OHATA」を根城に探偵業を営む俺(大泉洋)。今夜も今夜とてBARで一息入れているところへ仕事の依頼の電話がはいる。依頼主はコンドウキョウコと名乗る謎の女。2年前に起きたビル火災にかかわ…

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状況設定に埋没させられてしまったわたし ~「わたしを離さないで」

というわけで、「わたしを離さないで」を見てきた。今年の4月にすでにロードショー公開は終了していて、名画座(飯田橋ギンレイホール)での公開。 原作はすでに読んだが、原作を読み終えた時からそもそもよくわからなかった。状況設定が特殊すぎて、その特殊性にとらわれすぎてしまって、作者が言わんとすることがすっかりス…

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『この星』では別れないと出会えない~「あなたの初恋探します」★3つですっ

というわけで、「あなたの初恋探します」を見てきた。 主人公ジウ(イム・スジョン)は、30代になったばかりの舞台監督。新作の舞台準備に追われる毎日。プロポーズしてくれる相手がいるものの今ひとつ結婚に踏み切れない。それは、11年前に旅先で出会った青年のことがいまだに忘れられないからだ。そして、もうひとりの主人公ハン…

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予定調和が心地よい~ジュリエットからの手紙

というわけで、「ジュリエットからの手紙」を見てきた。 NYの雑誌社でデータ収集の仕事をしている主人公ソフィ(アマンダ・セイフライド)は、イタリアンシェフのヴィクター(ガエル・ガルシア・ベルナル)と、イタリアのヴェローナへ婚約旅行にでかける。二人一緒の楽しい時間をすごすはずが、ヴィクターはもうじきNYで開店す…

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甘くてしょっぱい涙の味つけ~最高に素敵な映画「スープ・オペラ」by瀧本智行

というわけで、Lilicoさん紹介の(TVでね)「スープ・オペラ」を見に行った。 前日の「ミックマック」に引き続き、こちらの「スープ・オペラ」もある種の「孤児」もの。が、その味わいはひとくちもふたくちもみくちも違うのである。 ちょっと「薹が立って」しまった妙齢女子のルイ(坂井真紀)は、4歳のころから亡…

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ジャン=ピエール・ジュネ版反戦映画~ミックマック

というわけで、「ミックマック」を見に行った。 アフリカで地雷撤去で命を奪われた父。その後精神を病んでしまった母。ひとりっきりになった少年バジルは、孤児院へ。威圧的な孤児院を抜け出したバジル。それから30年、ビデオレンタル店で働く中年バジル。ある日の夜、発砲事件のとばっちりを受けて、頭に銃弾を受けてしまう。 …

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だいたいわかりましたよ?~インスタント沼 by 三木聡

というわけで、三木ワールドのさらなる探求のために「インスタント沼」を見てみた。 「熱海の捜査官?」が100点満点とすれば、こちらは57点くらいかな(笑)。なにせ、長い、長過ぎる(119分)。90分くらいでよかったのではないかしらん。尺はむずかしいのである。 小ネタ満載で楽しいストーリーではあったが…

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はちゃめちゃと思わせておいて~「オーケストラ!」

というわけで「オーケストラ!」を観た。 え~、おいおいおいおいっ、そんなに簡単に、そんな無謀なことが、それなのにそれでそうなって。。。といったようにおもしろおかしく展開していくのだ。 モーツアルトのピアノコンチェルトを指揮する主人公アンドレイ。と携帯の音が鳴り響き、現実に引き戻される。アンドレ…

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新春第一弾~のだめカンタービレ

というわけで、新春にふさわしく「のだめカンタービレ」を見に行く。 連続ドラマ、スペシャルドラマ、そして映画。オリジナルの漫画も単行本23巻目にしてついに完了。そう、終わってしまったのよね。。。。。 が、映画はまだ後編がある。 メイキングでよく紹介されていたウィ…

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世界の宮崎駿、そして3Dグラスの謎~AVATAR by James Cameron

というわけで、話題の「AVATAR」を見てきた。 年末の休みに入りかかっているとはいえ、平日にもかかわらず劇場(六本木ヒルズ)はほぼ満員。3Dのグラスをわたされて、いつだったかわからないくらい以前にみたディズニーランドのマイケルの映像を見て以来の3Dである。久しぶりに、映画を見る楽しさを待ちつつ。。…

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眉間をひらくっ~「2012」を観る

というわけで、話題の「2012」を見にいった。 いろいろな辛口映画通のブログでも、ストーリーはさておきCGは素晴らしい、これは大画面で見た方がいいという評が多かったので眉間をひらく、という意味でも見にいった。 六本木ヒルズの大画面スクリーンの劇場はほぼ満員。そして、映画はまったくそ…

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おうちでシネマ~「300」vs「赤い風船」

というわけで、TSUTAYAで2本DVDを借りる。 見た人が皆いいと評判の「300」(by フランク・ミラー 2007年)と「赤い風船」/「白い馬」(by アルベール・ラモリス 1956年)。 まず、「300」。う~ん......。シャープな画像や色合いが持ち味なのだろうが、だめだった。マッチ…

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残念な「サブウェイ123」....。

あまり映画をはずすことはないのだが...。 デンゼル・ワシントンvsジョン・トラボルタの「サブウェイ123」。いや~、この2大スターをそろえて、映像も悪くはなかったが、なんせ、的が絞れていない。 (ネタバレありです。) TVCMでの 「なぜ、1000万ドルなのか?」。それは、市…

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音響一番、でも…………。

というわけで、ひさしぶりに六本木ヒルズの映画館に行く。 最近の映画館の音響は、はっきり言ってうるさい。単にボリュームを大きくすればいいと思っているのか、キンキン響くだけでとにかくうるさい。これは、年齢のせいで聞ける音の範囲が変わってきたのか?と思っていたのだが、そんなことはなかったのである。 …

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初づくし~ヴァイオリンとポニョとリンゴとトランスフォーマーと

というわけで、お初が続いた土曜日。 まずは、初めてパーシモンホールに行く。歩いて10分くらい、と非常に近いにもかかわらずなかなか行く機会がなかったのだが、バイオリニスト天満敦子氏(ピアノ伴奏吉武雅子氏)のバイオリンを聞きに行く。ホールは中程度の大きさで、座った席も全体の丁度真ん中の位置だったせいか、響きが心…

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うちシネマ~「東京ゴッドファーザー」by 今敏

というわけで、なぜだか「東京ゴッドファーザー」を見る。 監督は、「千年女優」や「パプリカ」で有名な今敏。どちらの映画もタイトルは知っているが見たことはない。 物語は、ホームレスのおやじとおかま、家出して彼らと一緒にダンボール生活を送る少女の3人が、暮れもおしつまった街のゴミ捨て場で拾っ…

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なんにも残らない映画~「天使と悪魔」

というわけで、話題の「天使と悪魔」を見に行った。 本は「ダ・ヴィンチ・コード」よりもこちらの「天使と悪魔」の方がおもしろかったのだが、果たして映画は……………。先日TVでみた「ダ・ヴィンチ・コード」の方が映画としては面白かったような………。 というか、うるさい、とにかく音がうるさい。始終、がな…

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言い過ぎない映画~「ニセ札」by 木村祐一

というわけで、「ニセ札」を見に行った。 映画評をみるとあまり芳しくない一般評が多かったが…………。 いえいえいえいえ、とてもよかったのである。先日みた「おくりびと」よりもわたしは好きである。 過剰でないところがいい。あえて深く言わないところがいい。言わなくても伝わるところがいい。…

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涙のツボ~「おくりびと」by 滝田洋二郎

というわけで、「おくりびと」&「つみきのいえ」を見た。 リピーターとおもわれる観客も多く、涙のシーンではないのにすでに鼻水をすする音が聞こえる。かくいう映画には辛口のキアヌン氏も2度目の鑑賞。1度目は講師として行っている大学で海外の留学生たちと一緒に鑑賞したそうだが、洋の東西を問わず涙するところは皆、涙した…

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映画館で見るべき映画~チェンジリング by クリント・イーストウッド

というわけで、今更ながら「チェンジリング」を見に行く。 イーストウッド監督の作品はDVDで見た「ミッシング・リバー」から2作目だ。今回の映画も監督ならではの重厚で骨太な映像と内容。1928年に実際にロサンジェルスで起きた事件をもとにしたというもの。 行方不明になった子どもが五ヶ月後に警察に保護…

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